チームインタビュー16チーム目笑”さんの2つ目の記事です!!
第1回チーム設立のキッカケや在り方についてのお話でした。
第2回はそこから更に踏み込んでパレードについての考え方、どまつりに向けてのスケジュール感、そしてジュニアチームである笑”Jr.さんについてのお話です!!
正直特にどまつりチームのみなさんで賞を目指すチームさんにとってはとっても参考になるのでは?と思う内容ばっかりです!!
目次
1. パレードに対する考え方
ーーー(前回の続き)その練習がキツイとか厳しいとかいうお話以外で例えば学生チーム上がりの子が笑”に入ってきた時に練習の進め方とかでギャップを感じることってありますか?
ばるぼ : ありますね(即答)
ぱーしー : リアルな声だな笑
ばるぼ : 何より、パレードの練習量が多い!
ないーぶ : そうだね。学生チームってパレードの練習ほとんどしないもんね。
ーーー先日嘉們さんのインタビューでもあったんですけど、審査はパレードですもんね。だからそこに重きをおいて作品をつくる、練習するってテスト範囲をちゃんと勉強するっていうイメージですよね。
ないーぶ : ファイナル出たいならパレード練習するっていうのが真理ですね。
ーーー作品自体をパレードから考えてステージを後からって言うわけではないんですか?
ぱーしー : 多くはステージ先行ですね。
ーーーただ作品を作り込んでいくっていうときには圧倒的にパレード練習の方が多いんですかね?
ないーぶ :
ステージは土曜日の18~21時までの3時間。
パレードは土曜日日曜日9~17時(8時間×2日)でしたね。
ーーーそれはすごいですね!そこから直前になるにつれて練習が週3とか4とかにはならないんですね!そこが社会人チームと学生チームの違いでもありますよね。
ないーぶ : 夏が近いと8:2くらいの割合でパレードやってますね。
ーーーこの話は響くところにはすごく響くだろうなあ。みんなステージばっかりの練習だから。
ないーぶ : パレードよりもステージの方が考えやすいですもんね。
ばるぼ : パレード班っていうのがあることにびっくりした。
ぱーしー : パレード班昔からありますね。
ーーーパレード班というのは・・・振り付けをする人と構成を考える人がステージとパレードで別々にいるということですか?
ぱーしー : だいたいそうですね。これは・・・笑”変わってるのかな?
基本的には振り付けの人が1人いて、その人がステージをそのまま考えることが多いです。
そこにステージを進めていく中でパレードを考える人がもう1人いるって感じです。
ーーー多くのチームさんって、先にステージを考えて、同じ人(グループ)がパレードを考えるっていう流れが多いですよね。
それだけ笑”さんはパレードに重きを置いている
ってことですね。
2. 周りの印象とのギャップ
ぱーしー : そうですね。常にファイナルが当たり前ではないって思ってやっていますね。
なので発表のときはえらい喜びますね。
ないーぶ : 外部から見ると笑”ってすごく
大賞じゃなかったら「なんだよ~⤵⤵」
ってなってる印象ってすごく強いじゃないですか。
僕自身、鯱にいたときは笑”のそういうスタンスってすごく嫌だったんです。
鯱ってそのスタンスとは真逆だったので。
でも入ってみて感じたのは、みんな当たり前にして結果を残している訳ではなくて、あれだけの練習をやったからこそ、残れなかった時は人一倍悔しいし喪失感がある。
なのでファイナル通知とか、順位発表するときの光の広場は何年やってもすごい緊張しますね。
ーーーなるほど。僕も外から見てるとそういう印象でした。
ないーぶ : 結果出た後の態度の浮き沈みが、あんまり良くないんでしょうね笑
一同 : 笑
ないーぶ : 勝ったら勝ったですごく調子乗るし、負けたら負けたで意気消沈するし。
ーーーありがとうございます。多分この記事読んでくれた人にちょっと今までと少し印象が変わるかと思いますね。
3. 新曲製作スケジュール
ーーー次そのままどまつりの話を聞きたいんですけども、僕の知る限り笑”さんてどまつりが終わったときにはもう次の年の曲が出来てるっていう話を結構聞くんですけどそれってやっぱ本当なんすか。
ぱーしー : さすがにそれは違いますね笑
ないーぶ : 構想は始まってるぐらいですね。
ーーーあ・・・はい違いましたね笑
ないーぶ : 大澤さんが作ってた頃は、どまつり直前はもう作品として出来上がっちゃってるんで、来年何しようかなってのを考え出してる印象でしたね。
で、打ち上げのタイミングとかで作曲家さんと来年の初回打ち合わせみたいなのをやって。早いと10月ぐらいに曲の原案が出来てるとかってのはありました。
ーーーでもそれにしてもだいぶ早いですよね。
ぱーしー : 年々早くなってったって感じですよ。
ーーー僕自身の経験だと(多分読者の方のチームもそうだと思うんですけど)、新曲の初稿が年明けとかなんですね。
さかのぼると10月11月くらいまでにテーマとかコンセプトを決めて、作曲家さんと打ち合わせして。で、出来上がってきて振り付けとかも始めて初披露が5月末か6月。
っていうような形なので多くのチームさんは最初の曲ができてから初披露するまでっていうのは3ヶ月4ヶ月ぐらいなんですけど。
でもそれに比べても笑”さんってやっぱり作品を作り込む時間でだいぶ時間かけられてるんですね!!
ないーぶ : そうですね。学生チームだと曲できるのとか4月とか社会人チームだと年明けとか多いですよね。
ーーーでも学生チームは時間があるからもうバンバン作り込めるんですけど、っていうことですね。
初披露って基本的に犬山踊芸祭なんですよね?
ぱーしー : パレードが豊川おいでん(よさこいinおいでん祭)でステージが犬山踊芸祭です。
ーーー初披露してからどまつりまでにってもうガラッと変わったりもするんですか。
ぱーしー : しますね。
そもそも曲が変わるとかザラなので。
ーーーそれはやばい。。。
ないーぶ : これ最近いろんな作曲家さんとやりとりさせていただく中でわかったんですけど、曲が変わる、お披露目からどまつりまでの間に曲を変えるっていうのは、チームのスタイルと共に当時の作曲家さんのスタイルってていうのもあると思います笑
ーーー曲を変えるっていうのはもうガラッと変わる、全く違うものになるということですか??
ないーぶ : 前半は一緒なんですけど、中盤以降全部変わるとか。ベースの音は一緒なんですけど上に乗ってるメロが変わるとかっていうイメージですね。
ーーーそこまでして曲を良くしようっていう作曲家さんの熱意を感じますね。音楽は生もの、水ものなので。
あとはお披露目したものを観て、衣装の色とか振り付け・構成のバランスも観て新しいアイデアがひらめいたりするのかもしれませんね。それはもちろんチーム側もそうですからね。
4. 笑”Jr.
ーーーそれでは続いて笑”Jr.さんについても教えてほしいです。
まずはどのような経緯で設立されたチームなんですか??
ぱーしー : 笑”Jr.が出来たキッカケはどまつりにジュニア大会ができたからなんですよ。笑”としてもどまつりを面白くしたい盛り上げたいっていうどまつりの意向を汲んでいる部分はあるのでそのタイミングで笑”Jr.を立ち上げましたね。
だから出来た年は2008年のどまつりのジュニア大会1回目の年で、その時に犬山とか尾張地区でも子どもを中心にしたチームが何個かあったのでそこの子たちをぐっと集めてできたのが笑”Jr.です。
ーーーなるほど。僕の勝手なイメージだと本隊である笑”への養成機関みたいなイメージがありました笑
ぱーしー : 最初の頃は笑”の過去曲を踊ってどまつり出てたのでけっこうそういうイメージもあったんですけど後々ジュニア大会の審査基準とかの部分を考えた時にオリジナル曲をやりだしてからはそういう意味合いは変わってきたのかなぁって思ってます。
ーーー笑”Jr.さんって年齢はどのあたりの子がいるんですか??
ぱーしー : 基本は小4~中3まで。兄弟であれば小1からでもいいよみたいなのもありました。
高校生から希望者は笑”ですね。毎年何人かは。
ーーー笑”Jr.さんのメンバーってどのくらいいらっしゃるんですか??
ぱーしー : 30人くらいですかね。どまつりはU-40とジュニア大会両方出てますね。
ないーぶ : 「粋(いきのじ)」の年に確か両方獲りましたね。U-40大賞とジュニア大会金賞と。
ぱーしー : 新聞が全部笑”だったもんね。
引用:https://www.domatsuri.com/2015/fes/report/result.html
ないーぶ : あの時の本隊のプレッシャー半端なかったですよ。
ジュニア大会とU-40が結果が先に出るんで。日曜の昼の段階には金賞とU-40大賞ってのがわかってて、
これで俺らが大賞獲らんかったら祝勝会の時絶対笑われるやんて。
ーーー笑
ぱーしー : あったなーそのプレッシャー。大澤さん・筆谷さんのプレッシャー。
ないーぶ : 子どもたちがやってくれたのに俺らは?みたいな。
ぱーしー : だから弟分のようでもあり良きライバルでもあるというか、お互い刺激し合う存在ではありますね。
ーーーいい関係性ですね。お互いが目指す目標があってそれに向けて切磋琢磨し合うっていう。
ーーーーー
第2回は以上です!!
やっぱり嘉們さん同様、審査がパレードであればパレードをとにかく練習する。
実際どまっぷ中の人も振り付けをやっていましたけど笑”さん程パレード重視で練習していませんでした。
賞を目指しているチームのみなさん、みなさんのチームの練習はいかがですか??バランス配分の参考になったのではと思います。
練習をたくさんやればその分精度は高まりますけども何より笑”さんは、「俺たちはこれだけ練習してきたんだから!」という自負を持つまでやられています。
だから2. 周りの印象とのギャップのお話になるんですね。
みなさんよく本番前「緊張」しますよね。
「緊張する」というのはちゃんと練習してきたから、とよく言われますが、更に突き詰めて練習をすると、緊張よりも「自負」が勝つのではないかと思います。
だから笑”さんは本番でも練習通りの実力を出すことができ、ファイナル常連と周りに言われるほどの成果を残してきたと。
しかも社会人チームなので学生チームのように練習日を無理に増やすのではなく、早め早めから作品づくりに時間をかけ、練習日を増やすことなく、恐らく効率も意識しながらやられていると思います。
(笑”さんのどまつり直前の練習にお邪魔したい・・・!!)
そして笑”Jr.さんもその精神は受け継がれていて、ジュニア大会やU-40でも大賞を獲っています。
末恐ろしい・・・。
さて、次回はそんな笑”さん、笑”Jr.さんの拠点である犬山市、そしてみなさんも参加されたことがある犬山踊芸祭についてお伺いしました!!
お楽しみに!!
ーーー
【過去の記事はこちら】
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