チームインタビュー17チーム目!!
前回のチームインタビューから1か月近くあいてしまいました!!
今回はどまっぷチームインタビュー初めての学生チームです。
後にもご紹介しますがyosariの陸さんにつないでいただきました関東の学生チームです。
恐らく全国の学生チームの中で最も規模が大きく、
そしてこのコロナ禍で最も諦めなかったチームです。
そんなチームとは・・・
早稲田大学”踊り侍”さんです!!!!
諦めなかったチームのその”諦めなかった”とは??
それは
シン・祭です。
昨年コロナ禍で全国様々なお祭りやイベントが中止になりました。
よさこい界としても非常に辛い1年でした。
特にその中でも学生チームというのは代替わりもあり気軽に「来年また頑張ろう」とは言えない状況にあります。そんな中でも踊り侍さんは
この状況を何とか打開したい。
コロナ禍で生きる人々を勇気付けたい。
よさこい界再起への第一歩目となるような「ムーブメント」を起こしたい。
希望の灯を灯したい
そんな想いがあり「シン・祭」というお祭りを企画運営されました。
どまっぷはそんな逆境を好機に変えて頑張る踊り侍さんに感銘を覚え、インタビューしたいと強く想い今回のインタビューに至りました。
年が明け、まだ万全とは言えないこのご時世の中で耐え忍んでいる多くのよさこいチームにシン・ 祭で掲げている
この熱量が伝わって何かひとつ今後の活動の糧になれば幸いです。
今回インタビューを受けていただいたのは19代目、2020年度演舞「ガルル」曲制リーダー であり今回のインタビューのメインである「シン・祭」の統括でもあられた
ちんちこちんさん(以下:ちんちこさん)にお話を伺いました。Follow @tonikaku_legend
また今回「よさこいで人と人を繋ぐWebメディア」yosariを運営されておりかつ元踊り侍でもあります陸さんにもインタビュー同席いただきました。
第6回に渡るチームインタビューです。
前半3回は踊り侍というチームや2020年演舞曲「ガルル」、そしてちんちこさんのお話。
後半3回はシン・祭の発案や想い、熱量などのお話です。

目次
1. チーム情報ー日本一の学生チームー
引用:https://odorisamurai.wixsite.com/waseda
ーーーまずは踊り侍さんのチームのお話をお聞かせください。踊り侍というチームは早稲田大学のチームですけどもう一校、別の大学と一緒にやられてるんですか??
ちんちこ : 一応インカレなのでどの大学でも入れるようになっています。半分は早稲田なんですが、半分は他大学ですね。その中に大妻女子大学という大学が「早稲田大学“踊り侍”」っていう名前なのに公認を出してもらってるんですよね。珍しいと思うんですが。
ーーー大妻女子大学の中でよさこいチームを作ろう、じゃなくて一緒にっていう感じなんですね。
ちんちこ : そうです。それで大妻の施設も利用させてもらったりもしていますね。
ーーーそのように他大学さんも含めてチームには何名くらいメンバーが在籍されているんですか??
ちんちこ : 1、2、3年生合わせて約160人在籍しています。
ーーー超多い!!それって1、2、3年生で各50人っていう感じですか?
ちんちこ : 大体はそうですね。各年によって人数に差異があるんですが僕らの代は60人採られているんですが下の代は70人採っていますので。
ーーー東京の事情があまり分かっていないので申し訳ないんですけど関東の学生チームで150人規模のチームって人数多い部類になるんですか??
ちんちこ : 踊り侍は多分一番多いんじゃないんですかね?法政大学に「(法政大学YOSAKOIソーランサークル)鳳遙恋(ほうようれん)」というチームがあるんですがそことトントンかそれ以上のイメージがあります。
ーーー関東の大学の学生チームって何チームくらいあるんですか?
ちんちこ : 15チームはあるかなと思いますね。
ーーーじゃあその中でも踊り侍さんはもう名実ともにトップな感じなんですかね?
ちんちこ : 僕はそう思っています笑
りく : 日本一じゃないですかね笑
ーーーホントに全国で一番規模の大きいチームかもしれないですね。ちなみに去年の4月はどれくらい入りましたか?こういうご時世でしたのでやっぱり影響ありましたか?
ちんちこ : 入部は70人です。
ーーーえ!?去年このコロナ云々とかの最中でそんなに入ったんですね!!
ちんちこ : 後輩が頑張ったんですよね。
ーーー大学って昨年3月、4月、5月辺りは普通に授業はありましたか??
ちんちこ : 一切ないです。(大学が)開いてすらいなかったです。全部リモートです。
ーーーでもそんな中で後輩の方たちがいろいろ頑張られたんですね!何か特殊なことをやられたりしたんですか??
ちんちこ : 早稲田のパフォーマンスサークルと協力してサークルの合同説明会みたいなのを開催しましたね。やっぱりそこは早稲田文化というか、パフォーマンスサークルで一致団結してっていう空気感はありましたね。
でも他団体はすごい苦戦してまして、人気のある団体も定員割れをして二次募集をかけている団体などありました。
ただ逆に踊り侍は抽選がかかるくらいオーバーしていて、やっぱり相当頑張ってくれたなっていうのはあります。
とにかくオンラインでイベントやったりtwitterなどのSNSでの拡散も行いました。
ーーーちなみに陸さんが踊り侍にいた時もそのくらいの人数でした?
りく : むしろちょっと多かったですね。200人以上いたりして。

ーーーじゃあお祭りによっては参加の人数の制限をかけなきゃいけないですよね??
りく : っていうか大体のお祭りが抽選。全員で出られるっていうことがあんまりないです。
その頃はそもそも入部自体を制限していなかったので。ちょうど僕らが引退するしないという頃に「じゃあ入部者絞ろうか」という流れになっていって今のちんちこたちの様な形があると思います。
ーーー人気の高さが伺えますね。
2. 練習ー踊ってない時間の方が長いー

ーーーそれだけの人数が練習するとなるとそれも一苦労だと思いますがどのようにやられているんですか??名古屋だと作品のスタイル的にパートに分かれることが多いので、パートごと小グループで練習、そして最後に全部合わせて通しという形が主流なんですけど。
ちんちこ : 必須練みたいなのは水曜日と土曜日の日中に週2日しかやっていません。
練習場所は自主練が校内なんですが必須練はコロナ前までは世田谷区の体育館を借りてやっていたんですが、コロナで体育館などが使えなくなってしまったので観客席があるような大規模な体育館を借りてやっていました。もちろん高架下とかでやったこともありますし公園とかでやることもありました。
りく : 踊り侍はそのあたりは大変ですよね。基本パートが分かれていないので全体で練習することが多いです。週2回の必須練の時には練習を進める人たちが5人程度いてその人たちが全体で揃えるように指導していますね。
あとは基本的に、踊り侍は「想い」の部分を大事にするので「気持ちを揃える」みたいなところは全体練習で特にやっていくところです。ただその分個にあてられる時間が全然なくなってしまうのでそれは自主練です。
他のチームがどうかは分からないですけど踊り侍は個々人が自主練にかなり時間を割いているチームだと思っています。そこで自分たちのレベルアップを図ったりという形ですね。
ーーーチーム練はあくまで全体でやる練習であって、自分の振りが上手くなりたいっていうのは個人で自主練でやってくれっていうことなんですね?
りく : そうですね。結構ストイックだと思いますね笑
ちんちこ : そう思います。必須練は「合わせるだけ」「全体美に特化した」という感じですかね。
りく : 大変ですけどね。その揃えることも・・・ね。
ーーーでもチーム全体で練習するんだからそりゃあ全体の合わせとかそっちがメインになりますよね。
りく : また踊り侍の練習の特徴として僕が思うのは、全体の練習はもちろん揃える練習にはなるんですけど、踊ってる時間より踊っていない時間の方が多いなって思うんですよね。
体を動かしてみんなでせーの!って踊っている時間は意外と多くはなくてそれよりもここの練習は何故これをやろうとしているのか、そもそも何で揃える意味があるのか、そういう想いの部分をみんなで共有する時間が結構長いです。
ーーーただがむしゃらに練習するのではなく、目的を説明して理解したうえでやる、っていうことの繰り返しなんですね。
ちんちこ : 意外とそんなところはありますね。踊りっぱなしじゃないっていう。
チーム内から2年生が「(お祭り)担当」として前に立って、練習を推進していく練習部とお祭りの担当が練習を推進していくんですね。
で、その担当が毎回お祭りごとにテーマを設けてその説明を毎回しています。お祭りで成し遂げたいことやチーム像など。
だからそういう担当の想いに触れるっていうところであったり、代表が毎回最初と最後に話すことであったりとかそういう時間です。
りく : だからもちろんお祭りがたくさんあって年間で成長していくものですがお祭りごとにまたイチからチームを作り直すみたいなニュアンスもあります。でもそれもやりがいでもありますし。
だから踊り侍で前に立つ人はそれだけ重要な役割がありますね。ちんちこの統括っていうのもそうだし。
(続く・・・)
ーーー
今回は以上です!!
そのチームの規模感に驚いたのと同時に全体練習では踊っていない時間の方が長いということにも驚きました。
全くの偏見で申し訳ないんですけど学生チームってもうとにかくあり余る時間を練習に費やしてがむしゃらに練習して仕上げていく、という印象でしたが踊り侍さんは学生チームなのに学生チームらしくないというか、目的を理解させて効率良く練習をやられている非常にクレバーな印象を受けました。
次回はちんちこさんのキッカケ、そして早稲田大学の中での踊り侍さんの立ち位置、そして賞についての考え、についてです。
次回もお楽しみに!!

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